ご遺骨は郵送できますか?(法律事務所とご遺骨の問題)

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質問:当方は遠方に居住していますが、ご遺骨はゆうパックで寺に郵送できますか?

「月間住職」、雑誌なのですがパンチのあるタイトルですね。たまに新聞で月間住職の広告を見かけることがあります。引用元ツイートにあるように、この月間住職の広告見出しにインパクトのある一文がありました。「肉親の骨をゆうパックで送るな!」という一文です。

実はツイートした内容を経験したのは、あたしが後見人をしており、被後見人さんご本人のご希望があってその寺の住職とお話をしたときのことです。

後見人をしておりますと、ご本人の死亡後、いろいろなお寺の住職とお話することがありますが、これまた住職という職業、色んな方がいらっしゃいますね。後見人という社会の役割を正しく理解されている方もいれば、理解がなく何故か後見人に対してけんか腰の対応をされる方もいます。

そんなに弁護士がめんどくさいのでしょうか…

この住職も、ご本人がお亡くなりになる前に一度ご相談しようとお電話をしたところ、のっけから「遺骨はゆうパックで送るなよ!」的なことを言われまして、正直なところムッとしました。こちらの事情だってあるじゃないですか、それも聞かずに一方的に言われたので、瞬時にそんなことしませんよ、と返してしまいました。電話ガチャ切り(笑)

でも、国内において日本郵便でのゆうパックでご遺骨を送ること、これ自体は法律上は問題がありません。調べてみると専門のご遺骨郵送キットまでAmazonで売っていました。Amazonすごい…!ただし郵送は日本郵便のゆうパックが限定のようです。ですからあたしがつい一瞬思ってしまったように「クール宅急便なら…!」というのはだめだそうです。いやそもそも冷やす必要はないわけで…

あたしは後見事件を常時20件近く抱えておりますし、お墓があるお寺が遠方にあるということであれば、今後、日本郵便のゆうパックに頼るしかないこともあると思います。幸い、いままではご親族や友人の方がご遺骨をお寺まで運んでくださいました。

ご遺骨は祭祀主宰者が承継することが慣習なのですが、祭祀主宰者が定まらないとか、そもそも身寄りがないとかで法律事務所ってご遺骨を預からざるを得ないことってあるんですね。下記のツイートはそのときのことです。

このツイートは伸びて、たくさん弁護士から反応がありました(笑)ちょうど今、事務所にはふたつあります、とか。ご遺骨ですから保管する場所に気を遣いますよね。

またご遺骨を預かるとなると事務員さんからやっぱりちょっと…という反応をされたという弁護士も多いようです。

弁護士は紛争を扱いますから、やはり誰もご遺骨を引き取らないという状況がままありますからね。法律事務所で保管する場所を確保したりご遺骨を郵送したりすること、街弁であれば少なくない方がご経験あることのようです。

意外と関係がなさそうで、ある、弁護士とご遺骨の問題でした。

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