質問:弁護士の仕事ってWLB(ワークライフバランス)はどうなっていますか?激務なんでしょうか?
弁護士は激務のことも多いです
弁護士って激務なんでしょうか?という質問に対してですが、街弁業界では、WLBって何でしょうか?というくらい激務の弁護士も多いことは事実です。残業も多く土日も休めないといった話もよく聞きます。
弁護士(ここでは、通常街で見かける小規模の法律事務所の街弁の弁護士を想定します。)といってもいくつか勤務形態があります。
大きく分けて、ボス弁(事務所を経営する弁護士です。)、イソ弁(勤務弁護士で給料をもらいます。)、ノキ弁(給料をもらわない独立採算制の弁護士です。)と言われる形態です。
若手の弁護士(ここでは弁護士登録して数年くらいの弁護士を指します。)は通常、ボス弁の下で働いているイソ弁であることが多く、事件もたくさん振られることが多いので業務過多に陥りがちです。また登録して数年は弁護士業務に慣れていないことも相まって、精神的な負担は大きくなります。
弁護士が忙しいのはなぜでしょうか
弁護士ってどうして忙しいのでしょうか?
弁護士の仕事の忙しさに波はあるのですが特に、新たに事件を受けたときに初動がとても忙しくなることがあります。例えば、刑事事件、民事保全事件(仮差押えなどで財産を散逸させないよう確保する手続き。)、法人の破産申立などです。
こんな事件がくると、同時にあれもやらなきゃこれもやならきゃ、遠方に移動もしなきゃでてんてこまいです。
例えば民事訴訟事件たとえば原告側の事件を受任すると、まず依頼者から具体的な事情を聴取し、依頼者が持ってきた資料や周辺状況を調査して、当方に有利な証拠を集めて、文献や裁判例などにあたり、訴状を作成しなければなりません。
さらに仮差押え等、民事保全が必要な事件だとその申立てにあたり、保全すべき権利の存在、保全の必要性を記載し、疎明する証拠を添付して裁判所に提出、担保金を収める流れなのですが、財産散逸の防止などの必要からスピード勝負であることも多いです。
また、法人の破産申立て事件を受任すると、これまた大変です。事業継続中の法人破産などは、取引先も従業員も多数のこともありますし、無用な社会的混乱を避けるべく、密行性、スピード感をもって徹夜で1,2日程度で申立てにこぎつけることもありますからね。
刑事事件だと事務所から離れた警察署等で被疑者、被告人と何度も接見する必要もあります。移動の時間もばかになりません。特に否認事件などは接見の回数も大切ですからね。また、スピード勝負で勾留延長の準抗告、保釈など身柄解放のための手続きをとることもありますし、早急に被害者の方と示談交渉に入ることもあります。
しかも通常、これら事件は突然降ってわいてきますし、さらに往々にして同時に事件が複数かさなったりもしますからね。イソ弁だと自分で仕事の取捨選択できる余地は少ないケースもありボス弁に一気に大量に仕事を振られたりします。
激務の弁護士シリーズ
ここでご紹介するのは激務の後輩弁護士シリーズです。イソ弁である後輩弁護士のまさに命を懸けた死闘?!を紹介したツイートです。
皆さんイソ弁時代の話ですので、事務所を独立された今となっては(つまりイソ弁ではなくなって経営者弁護士になるということです。)、少し時間にも精神的にも余裕があるようにお見受けします。ですから、過去の笑い話としてお聞きください(でも笑えないか…)
①胃と腸と肺がやられちゃった後輩…
②聞こえなくなっちゃった後輩…
③食べられなくなっちゃった後輩…
④なぜかダイエットに走っちゃう後輩…
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