【注意】ダメな弁護士を避けるコツは?(依頼前に分かるダメな弁護士の特徴7つ)

弁護士

質問:事件を依頼していた弁護士とトラブルになり解任することになりました、次はどういう弁護士を選べばいいでしょうか。途中ではなく相談時にわかるダメな弁護士の特徴を教えてください。

インターネットで検索すると、良い弁護士の選び方がたくさん挙げられています。良い弁護士ってたくさんいると思うんですが、この「良い」って人によっては違うと思うんです。例えば話をよく聞いてくれる人が良かったのか、事件解決が早かったのか、事件解決の落としどころが良かったのか。弁護士業はサービス業でもありますからね、もちろん事件の解決が主たる目的ですが、人によって評価するところが様々だったりします。

でも、現在、弁護士がたくさんいる中で、何よりも重要なことは、良い弁護士選ぶことよりダメな弁護士に事件を依頼しないことだと私は思います。

弁護士に相談するという時点で、法的トラブルを抱えており、それだけでもストレスがかかっていますから、ダメな弁護士に依頼してしますと、さらに別の重大なストレスを抱えてしまうことになります。

では、ダメな弁護士はどうやって見分けるのでしょうか。これが意外と難しいと思います。しかも、大体、「あ・・・これはヤバいな」と依頼した後に気づくことも多いはずです。途中で気づいても、弁護士を解任したりするのも大変ですからね。原則として弁護士に支払った着手金の返還がなされないという問題も生じます。

ここでは、なるべく相談の時点(依頼する前まで)に弁護士と話をして気づくことができるように、ダメな弁護士の特徴を中心に見ていきたいと思います。

今まで、主に法律相談を通じてほかの弁護士の苦情を聞いてきた経験を基に、具体的に私なりに分析してみます。そして、最後には、Twitterで同業の弁護士の生の声も聴いてみましたのでぜひお読みください!

コミュニケーションが取れない弁護士は避ける

これは当たり前のことなんですが、事件を進めるにあたって、依頼者とのコミュニケーションなくうまく解決する事件なんてまずありません。事件解決には、弁護士と依頼者の信頼関係が極めて重要なんです。そもそも「何言ってんだかわかんない」弁護士もいます。弁護士だから変な人はいないだろうとお思いのあなた、間違ってますよ。あたしが同業として接していてる方でも実際にいますからね(笑)。何言ってんだかわかんない弁護士、これは避けてください。

たしかに専門用語、法律用語は分かりにくいからしょうがないという側面もありますが、だからといって専門用語をそのまま使わずかみ砕いて説明をすることもできるはずです。そもそも本当に優秀な弁護士であれば相手に応じてその説明を変えることができるはずでしょう。

質問して怒り出す弁護士は避ける

これもコミュニケーションの取れない弁護士の一つなんですが、あえて取り上げました。意外といるだろうと思ったからです。質問ってコミュニケーションを取るうえで極めて重要ですよね。その質問に対して怒り出すというのは問題があると思います。攻撃的な方は意外と気が弱い方(自分が攻撃されることに弱いため防御のために怒る)が多いとも思います。このような態度を取られると依頼者の方も質問を委縮してしまいますよね。繰り返しますが信頼関係がなくコミュニケーションが取れない状況で事件をうまく解決することはできません。

また、多くの弁護士に接する機会のある仕事をされた事務局の方にTwitterで教えてもらったのですが、これに近いタイプで、やたらと偉そうな態度というのも問題がある弁護士に多い特徴かと思います。事務員さんや相談者にやたらと威張っている方、一般の方は、そういう方が権威に見えるのかもしれませんが、そういう方に従わないと不機嫌になったりします。事件解決を共に進めていくうえでコミュニケーションや信頼関係どころではないのではないでしょうか。

お金の話をしない弁護士は避ける

お金の話をされずにいざ契約段階で提示されてびっくりしたという話も聞いたことがあります。後に引けなくなって契約してしまったけれど後悔したということでした。弁護士に依頼する以上、それなりの弁護士費用は掛かります。その費用については最初のうちにきちんと説明するべきですよね、いうまでもなくこれは社会常識です。そのお金の話をしないというということは、端的に常識に欠けるということです。

リスクの話をしない弁護士は避ける

事件にもよりますが、通常、事件解決にあたってはリスク(依頼者側の不利益、ここではデメリットも含んでこの言葉を使っています。)はつきものです。事件解決にあたり付随するリスクのことで、事件解決までの見通しとともに説明がされるでしょう。

弁護士としても依頼者にあとで「そんなことになるなんて聞いてなかった!」などと言われるのは苦痛なことです。リスクを説明することは信頼関係という点でも双方にとって重要なことです。そのリスクを説明しないということは、弁護士側が委任契約を焦っている可能性があります。委任契約を焦っているということは弁護士として経営がうまくいってないなどの事情があるのかもしれません。

また、事件によっては、弁護士費用倒れ(相手方から金銭を回収することができずに弁護士費用だけが掛かってしまうこと。)になることだってありますからね。そういった事件はもちろん弁護士は事前にそのリスクを説明しておくべきでしょう。リスク説明は弁護士にとっても依頼者にとっても重要なことであるとご理解ください。

事務員の対応が悪い事務所は避ける

今は弁護士の経営体制に変化があり、コストカットの点から、事務員さんを置かない事務所も増えてきましたね。事務員さんがいる事務所では事務員さんがその法律事務所の顔です。一般社会との窓口的役割を担っているのです。

裁判所の書記官さん(簡単に言うと裁判官の法廷マネージャー的存在)と話をする機会があるのですが、法律事務所における事務員さんの重要性について語っておられました。事務員さんが良い(能力が高い)事務所には良い弁護士がいるとのことです。

事務員さんがやたら感じが悪かったり、弁護士への伝言が伝わらなかったりすると、弁護士とのコミュニケーションにも悪影響となります。やはり事務員さんの対応が良いに越したことはないのです。

懲戒歴複数の弁護士は避ける

これはデリケートな話になってしまうのですが、弁護士には懲戒制度というものがあり、残念ながら複数回にわたって懲戒されている弁護士が存在するのも事実です。一度くらいは活発に弁護活動をする中で(同業的には)もらい事故的に気の毒な懲戒がなされた弁護士もいます。ただ、懲戒が複数となると、大きな問題があるのかもしれないです。官報に掲載されますがインターネット上でもある程度は検索できます。

グーグルマップ口コミで「連絡が取れない」弁護士は避ける

もちろん全部の法律事務所ではありませんが、グーグルマップ上で法律事務所の口コミをみることができますね。グーグルマップ上では正当な評価がされているか、これは現時点では疑問です。なぜなら弁護士業務は主として紛争の解決をおこなうことですが、紛争の相手方もその弁護士に対して評価をすることができるからです。

すなわち事件を解決するという弁護士としての職責を果たしたにもかかわらず、紛争の相手方の恨みをかってしまうことになり、紛争の相手方によりひどい評価をされるということがままあるからです。

また、グーグルマップ上の評価について、力を入れて対策を取っている法律事務所もあります。近くの事務所は評価が数件なのに対して、50件以上も良い口コミがついているという場合ですね。

同業種からみるとグーグルマップ上に評価が一つもないけれど、優秀で人格もすばらしい弁護士が在籍する事務所だというケースもあります。まだグーグルマップ上の法律事務所評価は発展途上だということだと思います。

ただそんなグーグルマップ上での法律事務所の評価ですが、一つ信用していもいいかなと思うのが評価が低く、かつ「事件が遅滞している」「弁護士と連絡が取れない」という評価がされている事務所ですね。これは客観的な評価である可能性であることが多いと思います。避けたほうが良いでしょう。

以上、ダメな弁護士の特徴7つでした。なるべく初回の相談で分かりやすいものをあげて説明してきました。くれぐれも注意深く観察されてみてください!

(番外編)Twitterで弁護士の方に生の声を聞いてみました

このテーマで、Twitter上の弁護士の方にも聞いてみました。とても貴重なご意見ばかりでした。やはり情報収集は大切です。

Twitter上で一番、重要性を指摘されたのは、やはりコミュニケーションの重要性です!相談時のコミュニケーションの相性が悪そうだったら頼むのはやめておいた方がいいという声が上がりました。相談者の話を聞かないもしくはすぐに話を遮る弁護士はやめたほうが良い、というご指摘もありました。繰り返しますが、コミュニケーションに問題がでると信頼関係が築けないですからね、全く同感です。

また、コミュニケーションに関しては、電話の折り返しがないとか、電話がつながらないとかも気を付けたほうが良いとのこと。依頼した後の事件の滞留にもつながる可能性がありますからね。

それと、内容についてもこんなご指摘もありました。法的なことについて質問されてるのに、あなたはどう思いますか?と問いに問いをもって答える弁護士は避けるべき(分からんから聞きに来とんねん。禅問答か。 )。また、どんなことを聞いてもすべての法律相談を結果は五分五分ですね、ですませようとする弁護士(なんも考えてない。)、 すなわち、とにかく実のあることは何も答えようとしない弁護士。これはコミュニケーションが事実上できないという、のらりくらり弁護士のパターンですね、避けたほうがいいでしょう。

またリスクの説明をしないに関して、やたらと断定口調だったり、絶対だ!と言い切る弁護士は避けたほうが良いとのこと。それに、とかく積極的で耳障りの良いことだけを言うというのは相談者を囲い込んで契約させる手口なので気を付けたほうが良い、これも納得です。

また大事な指摘だと痛感したのは、弁護士費用についての説明についてです。弁護士費用である着手金・報酬金、そして事件において相手方から金銭回収するその見通しなど、きちんとすみやかに(相談の最初の段階で費用の話をできる弁護士は信用できる( 詐欺師やイカサマほど、現預金の話を避けるッ!)という話がありました。全く同感です。

最後にダメな弁護士の特徴として「Twitterをやってる」という指摘がありました。みんなですみやかに成仏ですね(笑)ちなみに実名匿名問わずTwitterをされていて優秀な弁護士は山ほどいますから、ね、ね(笑)

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