弁護士って楽しいよ!(街弁って素晴らしい!)

弁護士

弁護士って何が楽しくて生きてるの?

ブラック法律事務所から逃げようというテーマで先日記事を書きました。嬉しいことに皆様から読みましたよという報告をいただき、小躍りしました。

しかしですよ、本音としては修習生たちをビビらせたくて記事を書いたわけではないんです。本当は街弁の魅力を伝えたいという気持ちでいるんです。

「弁護士って楽しいよ」、これはTwitterの弁護士さとみ(関西の弁護士)先生のプロフィールに書いてあった言葉なんですが、見た瞬間、ああ、いい言葉だなあと思いましたので、パクってこの記事のタイトルにしました(笑)。

しかし、なぜでしょう、いざ街弁の魅力を書こうとすると筆が止まります(笑)ですから、ツイートで皆様のご意見を聞いてみました!ただ、あくまで経営者弁護士(ボス弁)の立場からの意見が多めかなという印象です。イソ弁はまたほかの楽しみを見出すしかないのかもしれません。この記事を読んでいるイソ弁は泣いちゃダメ。

街弁って自由!

街弁(ここでは経営者弁護士、ボス弁を指しますね。)には自由がある、これが皆様から一番多く聞かれました。

まあ、これは自営業であれば当てはまることかもしれないのですが、そもそも全部自分で決められます。平日の出勤時間も帰宅時間も自由です。誰と働くかも自由、事務所のレイアウトだって自由だし、取り扱う事件だって自由。ああ自由って素晴らしい。

以下「自由」を謳歌する弁護士らからいただいたツイートです。まるで夢のごとし。

  • 「毎日好きなだけ寝坊していいですし、疲れたらいつでも帰れます。平日の昼から温泉地に行ってビールだって飲めます!」
  • 「長期の海外旅行、平日の国内旅行、平日の昼から映画見たり買い物したりも楽しい!」
  • 「平日にジムに行ける」「平日にゴルフができる。」(これ結構聞かれました、ゴルフ重要なんですね(笑))
  • 「仕事の調整は自分次第なので出勤時間自由、平日自由に休める! 独立後は事務所のレイアウトやデザインを自由に決められる! 「自由だ」と感じるのが一番ですかね。経済的にも生活も。 もう出勤時間がある仕事には就けない 泣」
  • 「(弁護士の魅力について)Facebookで聞いてみたところ「自由」が頻出でした。富める自由も貧する自由もある。何なら成仏する自由(※)も。」(※ここで成仏とは弁護士業界における成仏理論、「世の中の人々のお役に立つ仕事をしている限り、世の中の人々の方が自分達を飢えさせることをしない」という理論を指します。)
  • 「傾向から個別まで好きな事件を選べることかなと。ボスが割り振ったあまりやりたくない事件でなく。 ……あと、日程調整して、好きな日にイベント行ったり、仕事の後すぐに帰らず神社仏閣やら動物園水族館巡ったり、なにかのついでにお馬さんを見に行ったり(動物好きを装う表現)。」
  • 「自分一人で受任の可否を決めて方針も報酬も決められるところ。」
  • 「組織の人間関係に縛られない、営業成績を求められない、これはと思った事件は赤字でも取り組める、自分で自由に工夫できる、時間をフレキシブルに使える。」
  • 「誰の指図も受けたくない奴にとっては最高の業界。」
  • 「自身の病気(定期的な通院等)や、親の介護などといった問題にも対応できる柔軟な働き方ができる」
  • 「自分の気に入ったチームを編成できる。凸凹したチームを育て上げるロールプレイングゲームみがある。」(事務所で一緒に働くメンバーについてのツイートですね。)
  • 「一番は組織的な束縛からの自由さではないかと思います。公務員であれ相当規模の事務所であれ組織的な規律や選択からは逃れられませんが、街弁であれば相当自由なのではないかと推測します。私は街弁の友人の自由さが羨ましくなることもあります。」(なお、これは裁判官と思しき方のツイートです。本人は裁判官性を否定されてますけど(笑)。)

ちなみに「街弁」の魅力について、(前提として)「街弁って概念は定義できないと思っています。 「街弁」とされる弁護士自体、扱う分野も業務スタイルも今や多様で「街弁」という言葉から浮かぶイメージ自体今やバラバラだと思うのです。」というコメントもありました。それも含めて自由ってことなんでしょうね。

また、太古の昔の弁護士は下記のツイートのようにもっともっと自由でした(笑)ワイフと豪華客船世界一周かー

街弁って稼げる!

弁護士は稼げる、これも多く聞かれました。もちろんこれは人によりますよ、でも、弁護士は稼ぐこともできる可能性を秘めた仕事なんです。(ちなみにTwitterの弁護士業界では現預金教があまねく普及しておりまして、現預金の重要性、メリットを熱くお伝えしたいのですがここでは割愛。)

弁護士の年収ですが、伊藤塾のHP「弁護士の年収はどのくらい?収入の実態と仕事の魅力を検証しました」が詳しいです。賃金構造基本統計調査の令和3年版、すなわち独立した弁護士を除いての勤務弁護士と企業法務弁護士等の賃金ということになります。これを見ると男女差は100万弱、民間企業ほど大きくないようですね。

賃金構造基本統計調査の令和3年版では、男性弁護士の平均年収が970万800円、女性弁護士の平均年収が879万1,000円となっています。弁護士の年収は、男性と女性とで大きな差はありません。実際、弁護士業界は、男女差なくキャリアを積み上げられる業界と言うことができます。

「弁護士の年収はどのくらい?収入の実態と仕事の魅力を検証しました」(伊藤塾)

また参考までに、弁護士の所得中央値(これが実態に近い数字と言われます。)についてですが、2021年に日本弁護士連合会が実施した弁護士実勢調査(弁護士センサス)によると全体の所得中央値は700万円だそうです。

ちなみに巷では弁護士の年収が~(低い、食べていけない)だといった言説があふれています。しかしこれはそのまま受け取ることはできません。自営業者であれば暗黙の了解事項ですがそもそも自営業の年収は給与所得者(サラリーマン)の年収と額面が同じでも同じ水準ではないということ。

修習生の方、養育費(婚姻費用)の基準となる養育費(婚姻費用)算定表を知っていますか?義務者・権利者の収入には二つの基準がありますよね、自営業者と給与所得者です。少なくともあの基準くらいの差はあると思いましょう。

以下は弁護士業の魅力として稼げる!をあげた弁護士のツイートです!わお!これも夢がある!

  • 「(街弁の魅力は)現預金に尽きる。」
  • 「街弁やってたら2年目で戸建を購入できました!」
  • 「何よりぶっちゃけ損益分岐点が飲食業とかと違ってめっちゃ低いから、一人で独立しても経営うまくいきやすい。」
  • 「当たればデカい。」
  • 「女性でも(という言い方がいいかどうかはさておき)余裕で1000万以上稼げる!」
  • 「「四大の初年度年収は1000万円以上です!」と言われても、「ふーん。」と思えるようになります。」
  • 「依頼者が個人の方なので、その方の人生を通じて基本的人権を擁護し、社会正義を実現する過程が鮮明に体感できることですかね。 (平日昼間に5万の鮨を堪能しながら語るスタイル)」

ただ、あくまで弁護士は医者と同様「スペシャリスト」なので、個人で稼げるといっても個人である以上限度はあるんですね。本当はシステム開発等にかかわっている弁護士すなわち、「クリエイター」に分類される拡張可能な業務をしている弁護士(Twitter上のあの弁護士とかあの弁護士とか)の方が稼ぐという点ではすごいんじゃないかと推察しています、心当たりのある弁護士はDMください(笑)

なお、あたしの知っている桁違いのお金持ち弁護士について書いたのが下記のツイートです。並々ならぬご苦労があったようです。

街弁ってやりがいある!

あたしとしては、これを推したい!弁護士業務はやりがいがあります!

下記のツイートは弁護士の「やりがい」を重く見たツイートです。知らないことを知ることができるという好奇心探求心もありますし、ダイレクトに自分の力になることもあります。また、弁護士の課外活動のこともあります。もちろん言うまでもなく、人様のお役に立てるってこともやりがいです!

人によってやりがいって様々ですね。

  • 「多くの人の役に立てる。」
  • 「RPGの冒険者みたい(自分の知らない世界を知れるとか、自分自身を強化できる)。」
  • 「いろんな人の人生に関われる!気が済むまでお節介焼けて感謝されてしかもお金まで貰える!」
  • 「(いい人にあたれば)感謝されやすい。」
  • 「業務を変えていける(変えないと生き残れない?)ので、飽きにくいところですかね(白目)。あと、人間関係のドロドロな場面をたくさん眼の前で見られて、それを微力であっても動かす醍醐味を経験できるところとか(白目)。ワイドショーや、そこらへんのサスペンスドラマよりも、刺激は強いかも(白目)。」(白目続きで個人的に心配です 笑)
  • 「自分の名前で仕事ができる、仕事がとれる。 」
  • 「成果が見えやすい。 」
  • 「全国各地に仕事で行ける!仕事としての幅は自分次第!変わった経験(ラジオ出演、本の執筆、司会者、講師etc)が出来る!」
  • 「相手方代理人弁護士が何期上でもバトルできる。」「戦えること。」
  • 「混沌とした世界を堪能できる。」
  • 「この社会が様々な人から構成されている、ということを常に実感できること。」

それと、弁護士業務自体ではないのですが「弁護士資格」に関するツイートもありました。弁護士資格によって「モテる」「取引先担当者が(年齢差等あるにかかわらず)丁重に扱ってくれる」などです。いわゆる資格による底上げ機能ですね(笑)

最後に、やりがいに関してですが、やりがいと聞くと思い出すあたしの経験した事件のツイートを紹介します。大変だったんですけど、やっぱりやりがいはありますよね、この仕事。

では、弁護士を目指す皆様、修習生の皆様に向けてもう一度、街弁って楽しいよ!

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